AirPods 5、iFixitの修理容易性スコアで初の2点獲得
AppleがiPhone 18 ProおよびDuoと同時に発表した最新のAirPods 5が、修理専門サイトiFixitの分解テストで、過去最高の修理容易性スコア2/10を獲得しました。これまでのAirPodsシリーズはすべて0点という厳しい評価を受けていたため、この2点というスコアは「わずかながらも前進」と評価されています。
「iFixitは、AirPods 5が『これまでで最も修理不能ではないAirPods』だと評価しており、破壊することなくバッテリー交換が可能になった点は大きな改善と言えるでしょう。」
AirPods 5自体は前世代と似たデザインで、短いプラスチック製のステムとUSB-C充電ケースを備えています。ワイヤレス充電ケースは追加料金で提供され、イヤホンはIP57の防塵・防水性能を備えています。(出典)
イヤホンバッテリーの交換が可能に:画期的な一歩
iFixitによると、AirPods 5のイヤホン内部にあるバッテリーは、熟練した技術者または根気のあるDIY愛好家であれば、イヤホンを破壊することなく交換できるようになりました。この改善は、バッテリーがはんだ付けされたリードではなく、取り外し可能なプロング(接点)を使用しているため実現しました。また、一般的な工具でイヤホンを開封できる点も貢献しています。
具体的な手順としては、クランプ、ヘアドライヤーの最低設定での加熱、慎重なこじ開けによって、イヤホンをきれいに開けられます。内部の接着剤ストリップを取り除けば、プロング式のバッテリーを取り外せる構造です。これは以前のモデルでは考えられなかった大きな進歩と言えます。
| 項目 | 旧AirPods | AirPods 5(イヤホン) |
|---|---|---|
| バッテリー接続 | はんだ付け | 取り外し可能なプロング |
| 開封の難易度 | 極めて困難(破壊的) | 一般的な工具で可能 |
| スコア(イヤホン) | 0点 | 2点 |
ただし、課題も存在します。まず、交換用バッテリーはまだ入手できません。次に、左右のイヤホンでバッテリーが微妙に異なり、互換性がないことが確認されています。
iFixitチームは「バッテリーの極性が逆になっており、プロングもわずかにオフセンターに溶接されている」と報告しています。(出典)
充電ケースは依然として修理不能
イヤホンの修理容易性向上とは対照的に、充電ケースは依然として実質的に修理不能な状態です。iFixitはケースを無傷で開けるためにあらゆる試みを行いましたが、結果はケースの破壊と、分解中の偶発的な怪我に終わりました。
「iFixitチームは『バッテリーにたどり着くのがこれほど困難であるべきではない』と述べ、FairphoneのFairbudsがイヤホンとケースの両方でバッテリー交換を優先していることに言及しています。」
チームは最終的にバッテリーやその他のハードウェアを取り出しましたが、その過程でケースは再組み立て不可能な状態に破壊されました。この点では、AirPods 5は「真に修理可能」な製品とはかけ離れているのが現状です。(出典)交換部品やAppleからの修理マニュアルもまだ提供されていません。
エンジニア目線で見ると:環境負荷軽減への一歩だが、ユーザー側にはまだハードル
今回のAirPods 5の修理容易性向上は、環境負荷低減への取り組みとしては評価できる一歩だと感じます。特にイヤホンのバッテリーが破壊せずに交換可能になった点は、従来の「使い捨て」イメージからの脱却を目指すAppleの姿勢を示すものかもしれません。EUの「修理する権利」のような動きが加速する中で、企業が製品設計で修理性を考慮せざるを得なくなっている現状を反映しているのではないでしょうか。
しかし、エンジニアとして注目するのは、交換用バッテリーの入手性や、左右のバッテリーが異なるという設計です。これはサードパーティ製の交換部品が市場に出回る際のハードルとなるでしょう。ユーザーが自宅で安全かつ確実に修理できるようになるには、バッテリーの標準化や、より詳細な修理マニュアルの提供が不可欠です。
また、充電ケースが相変わらず修理不能である点は、全体的な製品寿命の延長において大きな課題として残ります。バッテリー交換が容易なFairbudsのような製品と比較すると、Appleにはまだ改善の余地が大きいと感じます。私個人のプロダクト開発でも、サステナビリティとユーザーフレンドリーなメンテナンス性は常に意識している点ですので、こういった改善には注目していきたいですね。