折りたたみiPhone、米国市場での低い関心度と世代間の違い
米国の成人を対象としたCNETの最新調査(2026年8月13日〜17日実施、YouGov協力)で、驚くべき結果が明らかになりました。回答者の75%が、折りたたみ式のiPhoneを購入する意欲がないと答えています。
米国成人の75%が折りたたみ式iPhoneに興味がないと回答し、その最大の障壁は高価格であることが示されました。
この調査は2,605人の米国成人を対象に行われ、折りたたみ式デバイスに対する市場の冷めた視点が浮き彫りになった形です。特に、噂される2,000ドル以上の価格設定に対して、消費者が支払いたいと考える金額には大きなギャップがあることが示されています。
CNETの調査結果は、すべての世代で折りたたみ式iPhoneへの関心が低いことを示しています。以下に世代別の無関心度をまとめました。(出典
| 世代 | 生年 | 購入意欲なし(割合) |
|---|---|---|
| ベビーブーマー | 1946–1964 | 83% |
| ジェネレーションX | 1965–1980 | 77% |
| ジェネレーションZ | 1997–2012 | 69% |
| ミレニアル世代 | 1981–1996 | 68% |
ベビーブーマー世代とジェネレーションX世代が最も関心度が低い一方で、ジェネレーションZ世代とミレニアル世代では比較的関心が高いものの、それでも約7割が購入を見送ると回答しています。ニッチな製品カテゴリであることを考えると、25%の回答者がまだ関心を示していることは注目に値するとCNETは指摘しています。
個人的には、この数字を考えると、Appleの初期戦略が非常に重要だと感じます。プロダクトの魅力だけでなく、価格と性能のバランスがユーザー獲得の鍵を握るのではないでしょうか。
予測価格と購入意向価格の大きな隔たり
消費者が折りたたみ式iPhoneに支払っても良いと考える平均金額は、たったの781ドルでした。これは、標準的なiPhone 17の予想販売価格799ドルよりも約48ドル低い金額です。(出典
各世代の平均購入意向価格は以下の通りです。
- ジェネレーションZ:平均919ドル
- ミレニアル世代:平均859ドル
- ジェネレーションX:平均690ドル
- ベビーブーマー:平均572ドル
噂される2,000ドル以上の価格と比較すると、この数字は非常に厳しい現実を突きつけています。これだけ価格が乖離していると、多くの消費者の予算外となるのは当然のことでしょう。
新しい技術やフォームファクタは魅力的ですが、それが高価格帯に集中しすぎると、普及の障壁になるという典型的な例かもしれません。私も新しいガジェットには興味がありますが、価格と機能のバランスは常に重視しています。
買い替えサイクルの見直しとブランドスイッチの動向
CNETの調査では、米国成人の41%が、予想される価格上昇を理由に買い替え計画を見直していることも判明しました。Appleは2026年6月に一部デバイスの価格を引き上げており、iPhone 18 Proラインアップも前モデルより高価になることが予想されています。(出典
消費者の具体的な行動計画については、以下のような内訳が示されています。
- 41%: 価格上昇を理由に買い替え計画を見直し
- 5%: より古いまたは安価なモデルの購入を検討
- 4%: ブランドの切り替えを検討
- 4%: 整備済みまたは中古の携帯電話を検討
- 9%: 下取りまたはキャリアのプロモーションで費用が賄える場合にのみ買い替え
- 22%: Appleが何をリリースしても、すぐに買い替える予定はない(ミレニアル世代の16%からベビーブーマー世代の27%まで)
多くの消費者が価格上昇を警戒し、買い替え計画の見直しや代替手段を検討している実態が明らかになりました。
このデータは、単に折りたたみ式iPhoneだけでなく、Apple製品全体の高価格化が消費行動に与える影響を示唆しています。ドル円の為替レートが高い水準で推移している現状、海外製品の価格は日本市場にも大きく影響しますので、こうした動向は注視すべきだと感じます。特にスマートフォンは日常的に使うデバイスだからこそ、価格が購買意欲に直結するのではないでしょうか。
折りたたみiPhoneの市場予測と潜在的な影響
Appleが初の折りたたみ式iPhoneを9月9日に発表する準備を進めていると報じられている中、IDCは同デバイスの初年度の出荷台数について強気な見通しを示しています。Bloombergによると、IDCのシニアリサーチディレクターであるNabila Popal氏は、Appleが初年度に1,000万台以上を出荷すると予測しているとのことです。(出典
この予測は、CNETの調査結果とは対照的な楽観的な見方ですが、Counterpoint Researchも、ブック型デバイスが2026年には世界の折りたたみスマートフォン出荷台数の76%を占めるようになると予測しており、Appleの参入が市場全体の年間21%の成長を牽引すると見ています。これらの予測が示すのは、一部の調査では関心が低いとされていても、特定の層には需要があり、Appleのブランド力が市場を動かす可能性があるということです。
折りたたみスマホはまだニッチな市場ですが、Appleが参入することで一気にメインストリームになる可能性も秘めていると感じます。かつてのiPhoneがスマートフォン市場を再定義したように、折りたたみスマホの定義も塗り替えるかもしれません。開発者としては、新しいフォームファクタがどのようなUI/UXの可能性を秘めているのか、非常に興味があります。