Apple Upgradeプログラムとは—旧iPhone Upgrade Programとの比較

Apple Upgradeは、ユーザーがiPhone、iPad、Mac、Apple WatchなどのApple製品を月額料金でリースできる新しいプログラムです。従来の「iPhone Upgrade Program」が終了し、Klarnaとの提携によって全く新しいリースオプションとして再構築されました。この変更により、より幅広いデバイスが対象となり、月々の支払額も抑えられる傾向にあるようです。

Apple Upgradeは、従来のiPhone Upgrade Programに代わり、Klarnaとの提携によりiPhoneだけでなくiPadやMacなども対象とした新たなリースプログラムです。

従来のプログラムはiPhoneに特化していましたが、今回のApple Upgradeではより多くのApple製品が対象となる点が大きな違いだと感じます。多くのデバイスを月額で利用できるのは、特に新しい製品を常に使い続けたいエンジニアの方にとっては魅力的な選択肢ではないでしょうか。参考記事 9to5Mac によると、例えばiPhone 17 Proは月額$31.99、iPad Pro 11インチは月額$24.99で提供されるようです。

主な変更点を以下の表にまとめました。

項目 旧iPhone Upgrade Program 新Apple Upgrade Program
対象デバイス iPhoneのみ iPhone、iPad、Mac、Apple Watch
提携パートナー Apple自身(キャリア契約必須) Klarna
提供国 米国、その他一部の国 米国のみ(現時点)
AppleCare+ 含まれる 別途購入が必要
デバイス所有権 24ヶ月支払い後に所有権移行の選択肢あり リース期間満了時に最終支払いが必要、またはデバイス返却
解約・返却 プログラムの条件に基づく Klarnaの規約に基づく

Apple Upgradeの利用条件と注意点

この新しいプログラムを利用する際には、いくつかの重要な条件と注意点があります。まず、Apple Upgradeは現時点では 米国のみで提供 されており、他の国への拡大は未定です(出典)。為替変動の激しい昨今、日本円でのデバイス価格が気になる私としては、日本での展開もぜひ期待したいところです。

次に、リースされるiPhoneは SIMフリー(アンロック) ですが、申し込み時にAT&T、Verizon、T-Mobileいずれかの通信事業者を選択し、後払いプラン(Postpaid Plan) である必要があります(出典)。プリペイドプランは対象外です。アンロックされているため、購入後にキャリアを切り替えたり、eSIMを追加したりすることは可能です。

Apple UpgradeでリースされるiPhoneはSIMフリーですが、利用には米国の主要キャリアの後払いプランが必須です。

また、重要なのが デバイスの所有権 です。このプログラムは「リース」であり、最終的な支払いを行わない限りデバイスの所有者にはなりません。リース期間終了時、デバイスを返却するか、残額を支払って購入するかを選択することになります。

リース期間中の支払いは購入費用から差し引かれます(出典)。9to5Macの記事 9to5Mac でも「never-ending lease cycle(終わりのないリースサイクル)に陥るリスクがある」と指摘されており、自身の利用計画と照らし合わせて慎重に判断する必要があるでしょう。

支払いとAppleCare+、デバイスの損傷について

支払いに関しては、期日を過ぎても 遅延手数料は発生しません。未払いの分は翌月の請求に繰り越されます。ただし、3回連続で支払いを滞納すると、Klarnaによってリースが自動的に解除され、デバイスの残高全額が直ちに請求されます。

この場合、デバイスを返却すればその価値が請求額から差し引かれますが、返却しない、または残高を支払わない場合は、Klarnaが債権回収業者に連絡することになります。支払い遅延はクレジットスコアにも影響する可能性があるため、注意が必要です(出典)。

支払い遅延による手数料はないものの、3回連続の滞納でリースが強制解除され、残高全額が請求される可能性があります。

もう一つ、旧プログラムとの大きな違いは AppleCare+がリース費用に含まれない 点です。別途購入が必要となり、iPhoneの場合は月額$9.99〜$13.99、3台をカバーするAppleCare Oneは月額$19.99です(出典)。

デバイスが損傷した場合、AppleCare+に加入していればサービス料金のみで修理できますが、未加入の場合は修理費用をKlarnaに請求されることになります。高価なApple製品を安心して利用するためには、AppleCare+への加入を強く推奨したいと感じます。

iOS 27ベータ版のコードからは、支払い遅延時にアプリやサービスの利用を制限する可能性が示唆されていましたが、Apple Upgradeではそのような制限は現時点では行われないとのことです。これはユーザーにとって安心材料ではないでしょうか。とはいえ、支払いの管理はしっかり行うべきだと改めて感じます。