WhatsAppが独自クラウドバックアップを提供開始か

WhatsAppは、これまでiOSデバイスのチャットバックアップにiCloudを利用してきましたが、今回、独自のクラウドストレージオプションを開発していることが明らかになりました。これは2026年7月14日、MacRumorsがWABetaInfoの情報を引用して報じたものです (出典)。

iOS版WhatsAppのベータ(バージョン26.28.10.16)から発見されたコードには、ユーザーがアプリのチャットバックアップ設定から、好みのバックアップ先を選択できるようになる可能性が示されています。ただし、iCloudは引き続きデフォルトの選択肢として残るとのことです。

WhatsAppが提供する独自のバックアップオプションは、ユーザーにとって選択肢が増えるだけでなく、より堅牢なセキュリティをデフォルトで享受できる可能性があります。

この機能は、今年4月にWABetaInfoがAndroid版でGoogle Driveの代替として開発中であることを報じた機能 (出典) に連動しているものと考えられます。主要なメッセージングアプリが、プラットフォーム提供のクラウドサービスから独立したバックアップオプションを提供するのは、非常に興味深い動きだと感じます。

提供されるストレージと価格、そして際立つセキュリティ

WhatsAppの独自バックアップでは、無料ストレージと有料プランが計画されています。詳細は以下の通りです (出典)。

項目 WhatsApp独自バックアップ(計画) iCloud+(Apple提供)
無料ストレージ 2GB 5GB(Apple IDにつき)
有料プラン 50GB(月額約$0.99)、1TB(開発中) 50GB(月額$0.99)、200GB、2TBなど
暗号化 エンドツーエンド暗号化(E2EE)デフォルト 手動でAdvanced Data Protection(ADP)を有効化する必要あり
認証方法 パスキー推奨、パスワードまたは64桁のキーも利用可能 -

特に注目すべきは、WhatsAppのサーバーに保存されるバックアップが、デフォルトでエンドツーエンド暗号化(E2EE)によって保護される点です。暗号化をオフにするオプションはないとのこと。

これは、iCloudバックアップよりも強固な保護と言えるでしょう。iCloudバックアップでは、ユーザーがAdvanced Data Protection(ADP)を手動で有効にすることで初めてE2EEが提供されます。

個人プロダクトでユーザーデータを扱う際には、セキュリティが最優先事項です。WhatsAppがこのような形でデフォルトE2EEを提供する姿勢は、非常に好感が持てます。自分のアプリでも、バックアップの仕組みを考える際に参考にしたいポイントだと感じました。

開発状況と今後の展望

MacRumorsによると、この機能はまだ開発段階にあり、ベータテスター向けにもまだ利用できない状況です。WhatsAppは、この代替バックアップ機能をいつ公式にローンチするかについては言及していません (出典)。

個人的には、Pythonでスクリプトを書く際にも、外部ストレージとの連携でセキュリティをどう担保するかは常に悩ましい課題です。WhatsAppが独自のクラウドプロバイダーを構築し、堅牢なE2EEをデフォルトで提供するというのは、今後のクラウドサービスやデータ保護のあり方に一石を投じる動きではないでしょうか。

特に、個人情報保護の意識が高まる中で、このような選択肢がユーザーに提供されるのは非常に喜ばしいことです。自分の個人プロダクトでも、バックアップの仕組みを設計する際に、エンドツーエンド暗号化は必須の検討事項になってくるでしょう。